山口馬木也(やまぐち・まきや)さん(本名:槙矢秀紀〈まきや・ひでのり〉)と言えば、数々のドラマや映画で圧倒的な存在感を放つ実力派俳優です。
でも、個人的には、現代にタイムスリップした幕末の会津藩士が懸命に生きようと奮闘する姿をコミカルに描いた映画『侍タイムスリッパー』が印象的です^^
もちろん、山口馬木也さんは主役。
朴訥(ぼくとつ)としつつも感情が揺れ動く会津藩士を好演した山口馬木也さんの演技に、私はすっかり魅せられてしまいました^^
この記事では、そんな山口馬木也さんのルーツ、特に実家や父親にまつわるエピソードに光を当てます。
とりわけ、山口馬木也さんの人生を大きく動かした、祖父との運命的なつながりに注目です!
山口馬木也の実家は〇〇〇〇をつくる職人一家だった!
山口馬木也さんは、歴史と自然が豊かな岡山県総社(そうじゃ)市で生まれ育ちました。
総社市は、古代吉備(きび)の国の中心地として栄えた地。
昔話「桃太郎」の鬼退治の舞台として有名な鬼ノ城(きのじょう)がある場所で、歴史情緒あふれる街並みが魅力です。
そんな土地で、山口馬木也さんは幼少期を過ごしました。
山口馬木也さんの実家は、なんと伝統工芸の技を持つ職人一家なのだそうです!
祖父(故人)も父親も、ひな人形をつくる職人とのこと。
雅(みやび)な美しさを備えるひな人形の製作は、高い技術はもちろん、芸術的なセンスや根気が必要とされます。
山口馬木也さんは、京都精華大学芸術学部で油絵を専攻しており、その芸術的感性は、幼い頃から身近にあった〝美〟と〝ものづくり〟の環境によって育まれたのかもしれませんね^^
さらにさかのぼれば、美大に進学し、油絵を学ぶという選択の背景には、職人である祖父や父から受け継いだ、美への深い理解や、手仕事への敬意があったのだと、私は思います。
山口馬木也さんは幼いころ、「じいちゃん子」「ばあちゃん子」だったようです。
Webサイト「フレグランスラボ」(2025年1月6日更新)のインタビューで、祖父母との思い出を語ったとき、「本当にちっちゃいときは、けっこう立派な家に住んで、僕はじいちゃん子、ばあちゃん子だったんで、よく二人と離れにいました」というエピソードを披露しています。
この「離れ」という言葉が象徴するように、実家は地元でも大きな旧家で、従業員を抱えるほどの規模の工房を営み、裕福だったようです。
だとすれば、山口馬木也さんの育った環境は、しっかりとした伝統と文化の基盤に支えられていたのだと思います。
一方で、山口馬木也さんの人生にもっとも大きな影響を与えたのは、実家で見つけた祖父の手紙でした。
山口馬木也さんが40歳になる少し前、実家に帰省したときに祖父が書いた手紙を見つけたのですが、そこにはなんと「夢は俳優になること」と書かれていたのです!
この事実を知らなかった山口馬木也さんは、鳥肌が立つほどの衝撃を受け、「知らなかった。でも自分が自然に俳優の道を選んでいたことに鳥肌が立った」と語っています。
祖父は夢を叶えることはできませんでしたが、孫である山口馬木也さんが俳優という道を選び、活躍していることに、どこかで喜んで、応援しているかもしれませんね^^
山口馬木也さんは、この祖父の夢が書かれた手紙について、小学館のサイト「小説丸」のインタビュー(2025年1月6日公開)で、こう語っています――
じいちゃんの手紙には、『夢は俳優になることだ』って書いてあったんです。ここで(自分と)繋がったと思いました。一個、ギアが上がった。「自分はまだ俳優を続けていても良いんだ」って。その手紙にずっと後押しされてきた気がしているんです。
このように、祖父の手紙は、その後の俳優人生を支える大きな力になったことを明かしています。
〝魂のバトン〟を世代を超えて受け継いだとでも言えるような感動的なエピソードですね^^
山口馬木也の父は、どんな人?
山口馬木也さんの父親は、祖父と同じく、ひな人形の職人です。
代々、伝統の技を守り継いできた方です。
総社市には伝統工芸が根づいており、ひな人形を扱う店や工房も存在することから、山口馬木也さんの父親はそうした環境のなかで、緻密で繊細な〝ひな人形づくり〟に情熱を注がれているのだと推察されます。
山口馬木也さん自身が「自分は職人気質」と語るとおり、父親や祖父から受け継いだ職人魂は、俳優としての姿勢にも色濃く反映されているのではないでしょうか。
俳優業もまた、役を深く掘り下げ、演じる技術を磨き、1つの作品に真摯に向き合うという点では、職人に通じるものがあると思います。
山口馬木也さんのストイックで繊細な役づくり、そして画面から伝わる存在感は、職人の家系に生まれたからこそ持ち得る特質なのだと思えてしまいます。
残念ながら、山口馬木也さんの父親は一般人であるため、名前や顔画像などは公表されていません。
しかし、ひな人形職人として家族を支え、ものづくりに励む父親の背中を見て育ったことは、山口馬木也さんに、ものづくりに対する真摯さや努力の大切さ、そして美意識を教えたにちがいありません。
また、山口馬木也さんの祖父には、職人としての顔だけでなく、人を楽しませるエンターテイナー的な一面もあったことが明かされています。
『小説丸』のインタビューによると、「祖父はいっぽうで、正月になると従業員を集め、民謡『おてもやん』を歌ったり、日本舞踊を踊ったり、手品をやったりして楽しませていた」というのです。
山口馬木也さんのおじいさんは、従業員を雇う工房を経営しながら、周囲を和ませるサービス精神を持ちあわせていたんですね^^
この〝エンターテイナーのDNA〟もまた、山口馬木也さんにしっかりと受け継がれていたのだと思います。
時代劇でのみごとな殺陣(たて)や、シリアスな役からコミカルな役までこなす幅広い演技力は、祖父譲りの才能の賜物と言えると思います。
山口馬木也が受け継ぐDNAはどう表現されていくのか?今後に期待!
こうして見てくると、山口馬木也さんの俳優としての才能は、たんなる努力だけではなく、ひな人形職人という美と技の世界で生きた父や祖父から、芸術的な感性、職人気質、そしてエンターテイメント精神のDNAを受け継いだ結果だと言っても過言ではないと思います。
祖父と父親から受け継いだDNAが、今日の山口馬木也という唯一無二の俳優を形づくっているのです。
そのDNAは、今後の俳優業のなかでどう表現されていくのか?
山口馬木也さんの今後の活躍から、ますます目が離せませんね^^
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