円空展(2025年)の巡回先はあの街!

円空展 330年の祈り 彫り宿る、円空の魂! 円空

「円空(えんくう)さん」の愛称で親しまれ、人びとの暮らしに寄り添う仏像を彫り続けた仏師・円空。

円空の祈りが込められた木彫りの仏像は、素朴ながらも見る者の心に深く響きます。

そんな円空仏の魅力に迫る展覧会が、2025年、京都に巡回します!

全国を巡りながら仏像を彫り続けた円空が、現代の私たちに何を語りかけるのか?

あなたが近隣にお住まいなら、行かない理由はないはずです(笑)

円空展(2025年)の巡回先・京都に330年の時を超えて集う円空仏たち

2025年8月30日(土)から10月6日(月)まで、美術館「えき」KYOTOで開催される「円空展 330年の祈り 彫り宿る、円空の魂!」は、円空の没後330年の節目に、その足跡と芸術性を多角的に紹介する貴重な展覧会です。

円空は、江戸時代前期に美濃国(現在の岐阜県)に生まれ、生涯にわたって全国各地を巡り、数多くの仏像を彫りつづけました。

その数は、諸説ありますが、仏像を彫り始めた32歳から亡くなる64歳までのあいだ、12万体もの仏像を彫ったとも言われています。

すごい数ですね!

単純計算だと、1年間に3750体を彫っていたことになります!!

めまいがしてきます(笑)

生涯にこれほどの数の仏像を彫った仏師が他にいるでしょうか。

木端(こっぱ)や流木など、身近な材料を用い、鉈(なた)やノミで大胆に彫り進められた円空仏は、どれもシンプルさと力強さと温かみが同居しています。

「円空展 330年の祈り 彫り宿る、円空の魂!」では、円空の活動の拠点となった岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県の円空仏が展示されます。

限られたエリアながらも、造像時期が最初期から晩期までと幅広く、関西初お目見えの仏像が多いというのが特徴です。

関西の仏像好きは必見ですね!

それぞれの仏像が辿ってきた330年という長い時の流れ、そしてそこに込められた人びとの祈りや信仰の証しを肌で感じることができるはずです。

また、「円空展 330年の祈り 彫り宿る、円空の魂!」では、荒々しく力強い表現の仏像から、柔和で慈悲深い表情をたたえるものまで、円空の彫刻技術と精神性の奥深さを堪能できます。

同じ仏像でありながら、一体一体異なる個性を持つ円空仏は、見る者に語りかけるような不思議な魅力を放っています。

円空が旅した各地で出会った人びと、そして彼らが抱えていたであろう願いや苦しみに寄り添い、祈りを込めて彫り上げられた仏像たちは、私たち現代人の心にも深く響くはずです^^

▼円空の生涯についてくわしく知りたい方は、こちら↓↓↓

円空の生涯を年表で紹介。円空仏の魅力、特徴、代表作は?
江戸時代初期、人びとの暮らしに寄り添い、静かで深い祈りを込めて数々の仏像を彫った仏師・円空(えんくう)。一目見て「円空仏」だとわかる独特の表情とスタイルは、見る者の心に深く響きます。ノミ1つで、時に荒々しく、時に繊細に、30年以上にわたって...

円空展(2025年巡回)in京都は見どころ満載!展示構成と注目の出品作品は?

「円空展 330年の祈り 彫り宿る、円空の魂!」は、円空学会理事長の小島梯次氏が監修。

円空の活動期の前半にあたる、みずからの悟りの境地を追い求めた「上求菩提」(じょうぐぼだい)の時期と、活動期後半に庶民を仏の道へ導き救済をめざした「下化衆生」(げけしゅじょう)の時期に分けて構成されます。

上求菩提の時期は円空が32歳から47歳のころで、たとえば下記のような仏像作品が展示されます——

十二神将 1673年頃 正覚寺 扶桑町指定文化財 展覧会初公開
不動三尊 1676年頃 長養寺 展覧会初公開
観音菩薩、毘沙門天、不動明王 1676年頃 尾張旭市(庄中観音堂旧蔵) 尾張旭市指定文化財 京都初公開

一方、下化衆生の時期は円空が48歳以降、64歳で没するまでのあいだで、たとえば下記のような仏像作品が展示されます——

背面金剛神(部分) 1684年以降 永昌寺(梅谷寺旧蔵) 山県市指定文化財 京都初公開
狛犬 1684年以降 長福寺
観音菩薩 1686年頃 個人蔵 白川町指定文化財 関西初公開
背面金剛神(部分) 1686年頃 個人蔵 白川町指定文化財 関西初公開
背面金剛神 1691年 和田薬師堂(下呂温泉合掌村円空館寄託保管) 関西初公開
地蔵菩薩(部分) 1691年 小川地蔵堂(下呂温泉合掌村円空館寄託保管) 関西初公開

下化衆生の時期は、背面金剛神が多いですね。

円空の仏像作品を見ていくと、円空がたんなる仏師ではなく、人びとの苦悩に寄り添い、祈りを形にする信仰者であったことが見て取れます。

木と対話し、魂を吹き込むかのように彫り出された仏像たちは、私たちに静かに、しかし力強く何かを語りかけてくるはずです。

円空の魂が宿る作品たちとの出会いは、きっと生涯忘れられない体験になるのではないでしょうか。

私もぜひ行ってみたいです♪

京都駅直結! アクセス抜群の美術館「えき」KYOTO

「円空展 330年の祈り 彫り宿る、円空の魂!」が開催される美術館「えき」KYOTOは、JR京都駅に直結していてアクセス良好!

京都駅ビル内のジェイアール京都伊勢丹7階にあり、JR線はもちろんのこと、地下鉄や近鉄線からもスムーズにアクセスできます。

観光で京都を訪れる方にとっても、気軽に立ち寄れる絶好のロケーションです。

周辺には、京料理や京菓子を楽しめる飲食店、お土産選びに最適なショップも多数あるので、円空展鑑賞と合わせて満喫できます。

円空展を鑑賞したあとは、駅ビルや京都タワーからのすばらしい眺望を楽しむのもオススメです!

京都市街のパノラマビューは、旅の思い出に鮮やかな彩りを添えてくれますよ^^

「円空展 330年の祈り 彫り宿る、円空の魂!」の概要

会場:美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7階)
会期:2025年8月30日(土)〜10月6日(月)
休館日:会期中無休
開館時間:10:00〜19:30
※入館は閉館30分前まで
入場料:一般1200円(1000円)、高校・大学生1000円(800円)、小・中学生 500円(300円)
※( )内は前売料金
※高校・大学生は学生証を提示
※「障害者手帳」を提示の本人と同伴者1名は、当日料金より各200円割引

会期中には、円空学会理事長・小島梯次氏によるギャラリートークが予定されています。
8月30日と9月7日の2日、各日2回実施(10時30分/14時)とのことです。

まとめ

  • 「円空展 330年の祈り 彫り宿る、円空の魂!」は、展示作品の造像時期が最初期から晩期までと幅広く、関西初お目見えの仏像が多いというのが特徴
  • 展示の構成は「上求菩提」(じょうぐぼだい)の時期と「下化衆生」(げけしゅじょう)の時期に分けられる
  • 開催場所の美術館「えき」KYOTOは京都駅直結でアクセスが良好

▼2024年以降の円空展について知りたい方は、こちら↓↓↓

円空展まとめ
この記事では、2024年以降に開催された円空展をアーカイヴ的にまとめています。2024年、2025年は、江戸時代の仏師・円空がつくった円空仏を展示する円空展が、あべのハルカス美術館、三井記念美術館、美術館「えき」KYOTOで開催されました。...
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